オーダーメイドの箱づくり

包むを豊かに。
贈るをドラマに。
そしてその後も、ずっと、そばに。

1970年。田んぼと小川の風景が広がり、冬には雪があたりを真っ白に染め上げる加賀市の細坪町で、
尾崎紙器は観光菓子(※土産ものとして販売されるお饅頭などのお菓子)用の箱づくりの会社として産声をあげました。
以来50年にわたりさまざまな用途の箱づくりに向き合い、技術を磨きながら、
「ものづくり」の意味を問い直してきた私たちが新たな挑戦として選んだのは、
「たった一つからでもおつくりする、完全オーダーメイドの箱づくり」=イロイロコハコでした。

型をつくらず、お客様の希望に応じて板紙を一枚一枚カットして折り曲げ、針金を打っていくその作業には、
気の遠くなるほどの手間がかかります。
しかしその手間を惜しまず、一つ一つの工程を丁寧に手作業でおこなっていくこと。
そうして出来上がる丈夫で美しい箱たちは、世界でたった一つのお品物を最高に引き立たせ、
包むシーンや贈るシーンを豊かに彩るばかりでなく、
その後もまた、色褪せや傷つきを味わいに変えながら、暮らしの中で人に寄り添っていく力を宿しているのではないかと思います。

ただモノを渡すのではなく、わざわざ包む。せっかく贈るのなら、何に包んで差し上げようかと真剣に考える。
このとても人間的な営みが、箱づくりの職人の技術を介してより深く優しく人の心に刻まれるよう、
私たちイロイロコハコはこれからも皆さんの想いに真摯に応えて参ります。